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院長紹介
杉﨑哲也(歯学博士)
経歴
- 日本大学歯学部卒業
- 日本大学歯科病院口腔外科学教室第二講座入局
- 南カリフォルニア大学歯学部留学
- ニューヨーク大学歯学部留学
- ブカレスト大学医学部サイナスリフト研修修了
- 青島大学医学部顎顔面領域カダバーコース修了
- 日本大学松戸歯学部大学院 歯学研究科 修了
取得ライセンス
- 日本顎咬合学会認定医
- 日本口腔インプラント学会専門医
- ICOI 国際インプラント学会認定医
- USC 南カリフォルニア大学客員研究員
- 日本大学松戸歯学部兼任講師
- 日本歯科放射線学会 認定医
- AHA(アメリカ心臓協会)認定BLSヘルスケアプロバイダー
- IDI インプラント安心基準マネージャー
所属学会
- 日本顎咬合学会
- 日本口腔インプラント学会
- 国際インプラント学会(ICOI)
- 日本顎顔面インプラント学会
- 日本デジタル歯科学会
- 日本歯周病学会
- 日本歯科放射線学会
日本口腔インプラント学会専門医として
歯科医師免許があれば誰でも一般的な治療をはじめ、インプラント治療まで行うことができます。しかし、歯科治療の中でもとくにインプラントは非常に専門性の高い治療であり、知識、経験、技術を必要とします。安心で安全にインプラント治療を受けて頂くためにも、インプラントは精密な検査を行い、治療計画、治療の方法、期間や治療後のアフターケアを患者様へきちんとわかりやすくお伝えすることが大切です。そのため、当院ではインプラント歯科医として、厳しい基準の日本口腔インプラント学会「専門医」の資格を持った歯科医師がインプラント治療を担当しております。インプラント専門医は5年以上継続して日本口腔インプラント学会の正会員であり、指導医2名の推薦があること、それ以外にも試験や学術大会などといった厳しい条件を満たさなければなりません。
ごあいさつ
健康で豊かな人生を送るために――「予防歯科」の重要性
皆さまにとって、歯科医院はどのような存在でしょうか。
痛みや不具合が出た時にだけ仕方なく通う場所という認識の方も、まだまだ多いかもしれません。
当院は先代である実父が開業してからおよそ45年間、ずっと地元・小田原で診療を続けてきました。一般的な歯科治療ももちろん行っていますが、父の時代から現在に至るまで特に「予防歯科」に重きを置いています。患者さまには、末永く健康で豊かな人生を送っていただきたい――そのためには、何よりもまず予防ありきだと考えているからです。
日頃から口腔内を清潔に保っていれば、そもそもトラブル自体が起きにくくなります。また、もし何か問題が発生した場合でも、早期発見ができなるべく歯を痛めない治療を選択することが可能です。
具体的には3ヶ月に1回程度の定期的な検診、月に1回程度のクリーニング、そしてご自宅での正しいケア。この習慣がある方とない方とでは、高齢時における口腔内の状態に歴然の差が生まれます。
自覚症状がほとんどなく看過されがちですが、40代以上になると、およそ8割が歯槽膿漏または歯周病にかかっていると言われています。予防歯科の習慣を持たず、気づかぬまま放置していると、知らず知らずのうちに悪化して歯にヒビが入ったり割れてしまう……なんてことにもなりかねません。
当医院では現在、9割近くの患者さまが定期検診に通ってくださっており、検診時にはベテランの歯科衛生士が自宅ケアの方法まで丁寧にレクチャーしています。
日本口腔インプラント学会専門医――高い技術で、最善の治療を
歯槽膿漏や歯周病が悪化し、どうしても歯を残すのは不可能と判断せざるを得ないとき――その場合の治療法として、私はインプラント治療(歯がなくなった箇所にチタンのネジを打ち込み、人工歯を作る治療法)が最善策だと考えています。
インプラント=高い治療法、というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
確かに保険適用外の診療となるため費用はかかります。しかしながら他の歯にダメージを与えずに済むこと、生体親和性、経年による変形の有無や隙間の開きにくさ等々を考えた場合には、現時点でインプラントに勝る治療はないでしょう。(将来的に再生治療が発達し、歯が再生できるようになれば、そちらがベターとなる可能性はあります)
インプラント以外を選択する場合は、ブリッジという治療法もあります。ただ身体への影響を考えてジルコニア材質を選ぶと、結局は保険適用外になってしまいます。すべてを保険内診療で済まそうとすると義歯を選ぶことになりますが、これは使い続けるうちに沈んでしまったり、バネをかけている別の歯にまで大きな負担がかかるリスクがあって個人的にはあまりオススメできないというのが本音です。
とはいえ、もちろん治療にあたっては患者さまのご意向を伺い、どのようなケースでも最善を尽くします。
私は現在、全国に10万人以上いる歯科医師のうち1,100名(※令和4年2月現在)しかいない、日本口腔インプラント学会の専門医に名を連ねインプラントのスペシャリストとして日々知識と技術の研鑽に励んでいます。
日本大学歯学部在学中からインプラント治療に魅力と可能性を感じていたのは確かですが、今の自分があるのは、間違いなく素晴らしい諸先輩方との出会いがあったおかげです。
国試に合格した後、もともと手先の器用さには自信があり外科手技も得意であったことから、私は迷わず大学病院の口腔外科に進みました。
ここで外来診療はもちろん、全身麻酔下でのオペや夜間当直での緊急患者の受け入れなど様々な経験を積んだのですが、その傍ら、目をかけてくださっていた先輩から、インプラントの権威と名高いドクターのアシスタント職も紹介していただきました。週に1度、最先端の治療を間近で学ぶ機会を得ることができたんです。
このチャンスを逃すわけにいかないと5年ほど必死で食らいついた結果、少しずつ実力を認めてもらえるようになり、ドクターの推薦で南カリフォルニア大学およびニューヨーク大学で学ぶチャンスも与えていただくことができました。
海外で学び、世界で活躍する先生方を前に症例発表やディスカッションを行った経験は、歯科医師として大きな自信になっています。
父の反対を押し切り、日本拳法部に所属――肉体・精神ともに鍛えられた大学時代
私の人生は、素晴らしい人たちとの出会いによって拓かれてきました。
前述の師匠もそうですし、その師匠を紹介してくれた医局の先輩、学部生時代をともに過ごし、国試を目指して切磋琢磨した仲間たち――誰一人が欠けても今の自分はいなかったでしょう。
正直なところ、私はもともと強い意志で歯科医を志したわけではありません。
父の後を継ぐと思っていた兄が歯学部ではなく医学部に進んだことから、それならば自分が歯科医になるべきなんだろうと、空気を読んだのが本心です。
そんな私が大学時代、父親の反対を唯一押し切った出来事がありました。
国試の勉強に支障をきたすからと、父から「活動の厳しいアメフト部・ラグビー部・日本拳法部の3つにだけは入るな」と告げられていたのですが、当時K-1が流行していて格闘技に興味を抱いていたこと、また、何かひとつやり遂げる経験をしておきたいという考えがあって、独断で日本拳法部に入部したんです。
環境にも周囲の人々にも恵まれて生きてきたと自覚はしていて、それゆえ精神的にも肉体的にも強くなりたい、強くなっておかなければという焦りもあったかもしれません。
想像どおり超がつく体育会系の部活で、夏合宿などは朝6時から日が暮れるまで練習がありました。それでも、父の助言に逆らってまで自分で決めたことです。授業の課題やレポートはしっかりこなしつつも練習に打ち込み、その甲斐あって大学3年時には全国大会で優勝することができました。そしてこの実績を買われ、大学5年では主将も務めました。
なりたい自分になるための近道は、修行できる場所に身を置いて何がなんでも最後までやり遂げることだ――。日本拳法部で学んだこの実体験は、その後の自身のあり方に大きく影響しています。
今でこそ患者さんから「優しい」「穏やか」と評されることが多い私ですが、当時はかなり鍛え上げた精悍な体つきで、意外にも武闘派だったんです(笑)。
生まれ育った地元・小田原の皆さまに、恩返しをしていきたい。
地元・小田原に戻ったのは30歳の時です。
親子が一緒に働くというのは、ご想像どおり、容易なことではありません。
昔から家族仲は良いですし、父とも関係が悪いわけではないものの、家族ゆえにお互いどうでもいい些細なことが気に触って、つい余計な一言を口走ってしまうんですよね。診療に関することなら仕事と割り切って冷静に話し合うことができても、最初のうちはプライベートなことで揉めることもありました(笑)。
それでもどうにかうまくやって来られたのは、父が比較的早い段階で引退し自分を院長に据えてくれたこと、また意見の対立があっても、最終的には器の大きい父が引いてくれていたおかげと感じています。
令和3年2月、杉崎歯科医院は現在の場所に移転開業しました。
父の代から40年以上変わらず同じ場所で経営していましたが、ビルの老朽化も進んでいたため、しばらく良い移転先を探していました。すると旧医院から徒歩1分程度の場所にある商業ビルで、タイミングよく建て替えが始まったんです。
「ここならベストだ」と思い急いで立て看板を確認すると、なんと長年通ってくださっている患者さまの名がオーナー欄に記載されていたという偶然が……!おかげでトントン拍子に話が進み、最高の環境を整えることができました。本当にありがたく、周囲の皆さまに助けられて生きていることを改めて実感した出来事です。
小田原は、私自身も生まれ育った大好きな町です。
地元の皆さまには、直接的か間接的かの違いはあるにせよ、きっと何かしらの形でお世話になってきているはず。そう思うと、自然と家族のような親近感が湧いてきます。
縁あって当院へ通院してくださる患者さま一人ひとりに寄り添い、歯科医として最適な治療とアドバイスをさせていただくことでお世話になった地元に恩返しがしたい。――それが私の、何よりの願いです。